画家、安東克典は東京藝術大学 美術学部を卒業後、株式会社 資生堂へ入社、宣伝部へ配属されアートディレクターとして同社のキャンペーン活動に携わり、2004年頃より絵画制作をはじめた。
真っ白い紙に色鉛筆で線が引かれ、やがて輪郭が現れ、塗られていく。
色と形が時の経過とともに浮き上がり、厚みを増し、やがて完成へと近づいていく。
この三枚の絵はいずれも安東の筆による房総の景色。
どこまでも続いていく遠浅の海、砂浜に寄せて返す波を描いた作品。
海と山に恵まれた房総、内房から外房へ抜ける途中、ふと目にとまった佇む木。
房総の南、外房の荒波にもまれる灯台を描いた作品。
画家の目にとまり、創作の意欲を掻き立てた房総の原風景。
淡いピンクに鮮やかな緑が混ざりはじめた桜を見に行ったら、画家 安東の原風景を体験してみるのも新しい楽しみ方かもしれない。