なんにもないが、ある。房総を走るローカル線、いすみ鉄道で四季折々の日本の原風景をたのしもう。

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いすみ鉄道のホームページを見ていて面白かったのは「いすみ鉄道までの交通」というページがあって、そこにはお車でお越しの方、電車でお越しの方、バスでお越しの方とそれぞれの交通機関に応じて詳しい説明があったこと。※いすみ鉄道交通アクセス http://www.isumirail.co.jp/access/index.html

いすみ鉄道は上総中野で小湊鉄道と連絡し、大原で今度はJR外房線とつながる、房総半島の半分を横断している鉄道だ、ということはつまり、いすみ鉄道にとって線路の敷いてあるところすべてが観光地ということも言える。

房総の取材を観光協会や役所へしていて一番感じるのがここ、縄張り意識というか、線を引いたとなり町のことは知りません、というものだ。

でも、遊びに行く人は◯◯町に遊びに行き、隣の△△市でごはんを食べ、泊まるのは□□町の旅館なのだ。観光客の視線と行動に眼差しを向けた、ユーザーオリエンテッドな観光施策をできるように活動していくべきではないかと感じることも時としてある。

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ブリティッシュ・エアウェイズという航空会社がある。それはイギリスのフラッグキャリアにして、ヨーロパでは3位、世界では9位の規模を持つ航空会社であり、英国航空とも呼ばれている。そこへ30歳の時に入社し、2009年、48歳の時に経営立て直しを図るいすみ鉄道の社長が公募され、123名の中から選ばれたのが、現在のいすみ鉄道社長の鳥塚亮氏である。

鳥塚社長、ブリティッシュ・エアウェイズに勤務していた時は旅客運行部長として運行業務や旅客サービス業務に携わり、経費削減が評価され、また、副業として始めたパシナ倶楽部で鉄道の運転席から撮影した映像をDVDとして販売、経営手腕をかわれていすみ鉄道の社長に選ばれた。社長に就任後は、訓練費用自己負担運転士やムーミン列車の運行などの経営活性化策を実行している。鳥塚氏は自分を子供の頃からの鉄道マニアと称している。(※一部ウィキペディアより引用)

いすみ鉄道第二五之町踏切

いすみ鉄道に乗って車窓から流れていく景色を眺めていても、風光明媚なものはなんにもない、田畑が広がっているだけ。

日本の田園風景をつくろう、としたら、多くのひとがこういう景色をイメージするだろうという風景が広がっている。だから見ていて疲れないのだ。のんびりと一駅ごとに停まり、走り、揺れ、また停まる。

一本の線路を使って大量輸送のために正確にダイヤを運行、通過駅での時刻も秒単位で正確に管理する、そういうのが現代の近代的な鉄道輸送のあり方だとすれば、いすみ鉄道はその対極にあるように感じる。(※いすみ鉄道のダイヤが正確でないということではありませんよ)つまりなんにもないがあるというのが、いすみ鉄道の観光資源としての最大の強みなのではないかと思う。

そのなんにもない風景を眺めながら食事ができるプランもあるそうだ。

イタリアンランチクルーズトレインというのがそれで、イタリアン以外にもカレー列車や伊勢海老特急というのも企画されている。

ムーミンがいたり、鉄っちゃんの社長がいたりと、なんだかとてもたのしくなってくるでしょ、いすみ鉄道。

いすみ鉄道

イタリアンランチクルーズトレイン






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