夜明けの白子海岸。

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夜が明ける前。

東の空が少しずつ、ほんの少しずつほんのりと明るくなり始める。
海はまだ暗くてよく見えないけれど、波の音が激しく聴こえてくる。
そのうち漁へ行く漁船が盛大な明かりを灯して沖へと向かう。

暗い海は怖い。

彼ら漁師は怖くないのだろうか。
やがて空が白くなると、陽が上り、あっという間に明るくなる。

アーネスト・ヘミングウェイの著作、老人と海ではサンチャゴという漁師が来る日も来る日も朝早く、というより、まだ、暗いうちから朝食代わりに珈琲を飲み(飲めればそれでもマシな方)、大海原へ舟を漕ぎだし漁へ出ていた。

80日以上魚がまったく捕れなくても、諦めることなく、毎日、漁へ出ていた。

舳先に吊るした瓶に入った水で腹を満たし、自分の乗る船よりも大きなカジキマグロと出くわし、3日に渡る死闘を繰り広げていた時は、マグロやトビウオを捌いて生で食べていた。その時、ライムや塩を持ってこなかったことを悔やんでいた、食うか食われるかの死闘のさなかなのに。

白子海岸は遠州灘についで二番目の長さを持つ九十九里浜にある。

ウミガメの産卵地でもあり、漁業の地として江戸時代よりのイワシ漁が盛んで、捕れたてのイワシを使ったなめろうという地元料理がある。テニス合宿と白い浜、湯量の豊かな温泉で注目されているけれど、九十九里浜の地引網発祥の地としてシーズン中は観光客も参加できる催しを行っている。

白子町タウンガイド






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