千葉県の海水浴場が減っている。

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2014年07月22日の読売新聞には千葉県・九十九里浜の海岸浸食が深刻化している、と報じられていた。

九十九里浜には36ヶ所あった海水浴場が22ヶ所しに減少、千葉県も突堤の整備など対策を進めているが、九十九里浜はその名がついたとおり長い砂浜が特徴であり、60キロに及ぶ距離に整備が追いつかない現状だとのこと。千葉県は政府に対し来年度予算に対策費を盛り込むように要請する。

その砂浜減少の理由については砂の供給量の減少と分析しているらしい。
おそらく1960年代に九十九里浜の北と南の端の岩場の沖合に消波堤を設けたことで岩場が削られなくなり、沿岸への砂の供給が大幅に減ったのが原因だろうとのこと。

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とある浜はかつて砂浜の幅が360メートルあった。けれど今では100メートルに減少し、侵食の影響もあり波打ち際から海に5メートルほど入ると急に水深が1〜2メートルまで深くなる。そのため危険と判断した行政は2011年に海水浴場の開設を中止したそうだ。その後、再開を目指し砂浜や海流を調査したが断念した。

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千葉県の山武郡に横芝光町というところがあり、そこに木戸浜海岸がある。ウミガメが卵を産みに来るところとして知られており、かつては四輪駆動車による浜への乗り入れで卵からかえったウミガメの子どもがタイヤの轍を越えられず、海に戻ることができないこともあったが、地元の方々の団結と行政の努力によりクルマの乗り入れはなくなり、ウミガメも卵を産めるようになったのだが、今度は東日本大震災の津波の影響も危惧された。

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次に問題となったのは浜へ来る人が残していくゴミだった。BBQ、花火、ペットボトル、釣り針、釣り糸、煙草の吸殻などがあちこちに散乱している。

まるごみ九十九里浜という活動があり、九十九里浜に散らかるそのようなゴミを回収する運動を行っている。木戸浜にもチームがあり毎年、大量のゴミを回収し、ウミガメが安心して卵を産める環境を保っているのだが、砂浜がなくなってくるとそもそもの産卵場所のことが懸念されている。

そして海水浴場が減るとそれを生活の基盤としている方たちへの経済的な影響も心配される。

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人にはなぜ、水位の上昇に少しずつ気づきながら、やがてそれが自分を溺れさせることを認めずにいる能力が備わっているのだろうか?

横芝光町






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