一木一草といえども、故なく伐るな折るなの思想のもと開発された不老山薬師温泉 安房自然村

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館山にある安房自然村、そこに日帰り湯もできる不老山薬師温泉がある。
お湯は琥珀色、源泉掛け流しだという。

館山のこの辺りまで来ると光の雰囲気がだいぶ違う。空の色も海の色も濃く蒼いのだ。草木の色も普段目にしているよりもずっと緑が深い。

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南房総国定公園に指定されているエリアにある安房自然村は10万坪の敷地を持ち、「一木一草といえども、故なく伐るな折るな」の思想のもと開発されたという。

そもそもこの地は弥生時代に、四国の阿波から天富命(あまのとみのみこと)を長とする一族が黒潮に乗り渡来、以降、関東一円に黒潮文化といわれる農耕や漁労の新しいスタイルを伝え、豊かな生活基盤を築かせてくれた文化の拠点だったと伝えられている。

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この豊かさと先祖の偉業に感謝したのが先の思想、「一木一草といえども、故なく伐るな折るな」なのだ。

宿はもみのきを柱に用いた正翠荘と茅葺屋根の名主の館がある。どちらも館山の山と海の幸を味わえる料理を愉しむことができる。

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敷地内にある能忍寺には詩人 高田敏子の詩碑があり、ドラマ ビーチボーイズのロケ地にもなった布良海岸を詠んでいる。

この夏の一日
房総半島の突端 布良の海に泳いだ。
それは人影のない岩鼻
沐浴のようなひとり泳ぎであったが
よせる波は
私の体を滑めらかに洗いほてらせていった。
岩かげで水着をぬぎ体をふくと
私の夏は終っていた。
切り通しの道を帰りながら
ふとふりむいた岩鼻のあたりには
海女が四五人波しぶきをあびて立ち
私がひそかにぬけてきた夏の日が
その上にだけかがやいていた。






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